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東京競売ウォッチ

2026年09月22日

第808回 ヴィンテージマンションの競落結果

 9月9日開札ではJR山手線「渋谷」駅徒歩10分に立地する「南平台セントラルハイツ」の2LDK専有面積約21坪の5階部屋が対象になった。このマンションは1972年6月竣工の築54年の古いマンションである。しかし、当時大成建設が施工し、有楽土地が分譲した高級マンションであり、今もヴィンテージマンションとして人気を保っている。

 南平台という立地の良さもあるが、総戸数79戸と、そこそこ規模があり、構造も鉄骨鉄筋コンクリート造であることも人気の理由と思われる。今般の対象住戸は所有者居住であり、滞納管理費等もないところから明渡から再販商品化に障害はなさそうだ。

 さてこの部屋の売却基準価額は6640万円であったが、これに対し入札13本が入り最高価9701万円にて不動産会社と見られる法人が落札していった。競落価格は専有面積坪単価で約462万円であるが、近時のエンドユーザー価格に近い感じであった。マンションの希少性を重視した入札価格であったようだ。

 ちなみに2番目の入札者は次順位買受申込資格が無かったようであり、また8373万円未満であったようで、競落会社は2番札から大きく離した価格で競落している。ヴィンテージマンションの市場性については不動産会社によって見解が分かれるのだろう。このマンション土地の持分としては約7坪に相当するが、この権利が将来の建替えなどでどのように評価されるか、その見込みも現在価値に大きく影響しそうだ。

山田 純男(やまだ・すみお)

1957年生まれ。1980年慶應大学経済学部卒業。三井不動産販売およびリクルートコスモス(現コスモスイニシア)勤務後、 2000年ワイズ不動産投資顧問設立、及び国土交通省へ不動産投資顧問行登録(一般90号)。主に投資家サークル(ワイズサークル会員)を 中心に競売不動産や底地などの特殊物件を含む収益不動産への投資コンサルティングを行っている。 著書に「競売不動産の上手な入手法」(週刊住宅新聞社、共著)「サラリーマンが地主になって儲ける方法」(東洋経済新報社)がある。 不動産コンサルティング技能登録者、行政書士、土地家屋調査士有資格者。


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