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東京競売ウォッチ

2026年07月14日

第799回 金町の戸建てに大量入札

 都内のマンション価格の高値高原状態が続く中、1億円程度で買える戸建てに住宅購入希望者の関心が集まってきている。特に新築住宅を希望する方々には新築戸建てが魅力的だろう。

 7月1日開札で33本の大量入札を集めたのがJR常磐線「金町」駅徒歩7分に立地する一戸建てであった。土地が北側で幅員4ⅿの私道(42条2項)に面した52坪で、 建物は木造の築26年の延床面積約47坪である。この土地の売却基準価額は5475万円であったが、これに対し、最高価が上乗せ率約84%の1億80万円であった。競落者は本物件の建物を取り壊し、建売とする計画かと思う。

 そこでここまで本物件の競落価格が伸びた理由を4つ上げたい。1つは土地の形状から2分割が可能であること、2つ目はこの土地の容積率は実質160%取れること、そして3つ目は駅から徒歩10分以内と至便であること、そして最後4つ目は明渡が相続財産清算人相手となり、比較的円滑な事が予想される点である。

 競落後2分割の上新築戸建て2棟建てるとすれば、それらは延べ床面積で35坪を確保でき、1戸当たり1億円台での販売価格を設定できると思われる。仮に新築マンションであれば同じ広さの場合1億5000万円以上になるだろう。東京23区では新築マンションは専有面積坪単価500万円が平均になっている世情を背景とした今回の競落事例と言えるだろう。

山田 純男(やまだ・すみお)

1957年生まれ。1980年慶應大学経済学部卒業。三井不動産販売およびリクルートコスモス(現コスモスイニシア)勤務後、 2000年ワイズ不動産投資顧問設立、及び国土交通省へ不動産投資顧問行登録(一般90号)。主に投資家サークル(ワイズサークル会員)を 中心に競売不動産や底地などの特殊物件を含む収益不動産への投資コンサルティングを行っている。 著書に「競売不動産の上手な入手法」(週刊住宅新聞社、共著)「サラリーマンが地主になって儲ける方法」(東洋経済新報社)がある。 不動産コンサルティング技能登録者、行政書士、土地家屋調査士有資格者。


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