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東京競売ウォッチ

2018年10月2日

第432回 近時人気エリア日暮里マンションが一番人気!!

 訪日外国人の増加は日本経済成長に寄与すると期待がかかっており、外国人の訪れる地域は地価の上昇が見られる。これは先の国土交通省発表の基準地価にも反映されている。また東京23区では日暮里が成田からの京成線と山手線のアクセスポイントとして人気が高い駅の一つになっている。また隣駅の西日暮里駅前の再開発予定も地価上昇をもたらしているようだ。

 そんな中9月20日開札の一番人気はJR山手線「日暮里」駅徒歩約6分に立地する専有面積約23坪の1LDK+Sの部屋であった。このマンションは築25年であるが、ライオンズマンションでグレード感もあり、対象住戸が8階建ての6階部分、さらに東南角部屋という好条件が揃っている。

 結果は売却基準価額2940万円に対し入札27本で最高価4455万円にて業者が落札していった。売却基準価額の1.5倍強の水準であるが、一時よりは入札本数は多くない感じがする。ただ本対象物件の間取りが広さの割に部屋数が少ないということ。そして物件資料の室内写真において大量の物品が撮影されていてクリーンアップ費用が嵩むことも入札数を減じた原因ではないかと推察する。

山田 純男(やまだ・すみお)

1957年生まれ。1980年慶應大学経済学部卒業。三井不動産販売およびリクルートコスモス(現コスモスイニシア)勤務後、 2000年ワイズ不動産投資顧問設立、及び国土交通省へ不動産投資顧問行登録(一般90号)。主に投資家サークル(ワイズサークル会員)を 中心に競売不動産や底地などの特殊物件を含む収益不動産への投資コンサルティングを行っている。 著書に「競売不動産の上手な入手法」(週刊住宅新聞社、共著)「サラリーマンが地主になって儲ける方法」(東洋経済新報社)がある。 不動産コンサルティング技能登録者、行政書士、土地家屋調査士有資格者。


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