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スペシャリストの眼

「斜め45度」の視点

2021年9月21日

第384回 「コロナ特需、住宅、マンション」でネット検索した結果

 コロナ特需という言葉があります。「新型コロナが発生したにもかかわらず、どういう訳か、経済活動が活性化した現象」を意味しています。

 私は2021年8月24日の14時頃に、インターネットのGoogleを使って、3種類の実験をしてみました。

 実験1「コロナ特需」というキーワードで検索する。
 実験2「コロナ特需、住宅」というキーワードで検索する。
 実験3「コロナ特需、マンション」というキーワードで検索する。

【■■】「コロナ特需」で検索した結果

 その上位には、次のような記事が並んでいました。

①大学レポート代筆業、コロナ特需で大儲けした筆者が見た「闇」
  不正なレポート代筆業で稼いだ筆者が見た、依頼人たちの意外な素顔とコロナ禍の苦しい実情。

②マルエツ――コロナ特需に沸いた食品スーパーが「総崩れ」したワケ
  コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で、各社がいま置かれた状況を明らかにする連載。   

③韓国でコロナ特需を享受する日本ブランド、現地メディアは「いずれ失速する」と言うが。
  コロナ禍で売り上げを伸ばした「特需」については世界で話題にのぼるが、韓国では日本ブランドが元気だという。コロナの収束と共にその勢いは失速すると現地メディアは論評するが、果たして……。

④「コロナ特需」に沸く住宅業界だが…今後やってくる恐しい悲劇
  新型コロナショックは、経済、生活の両面から不動産市場に影響を与えた。今後、住宅地価はどうなっていくのか。不動産市況アナリストの幸田昌則氏が、コロナ禍で「戸建て住宅への回帰」が起きたワケを解説する…。

 ▶︎住宅の「広さ」と「安さ」を求める動きが強まった。これまでマンションの需要は拡大してきた。特に、都心や駅近の立地条件が生活や通勤に便利で、若年層から高齢者まで、幅広く受け入れられてきた。

 ▶︎しかし、コロナショックで生活や働き方が変化したことで、住宅の選択が多様化してきた。「戸建て住宅」を希望する人が増加し、マンションからの住み替えの動きが出てきた。第一次の住宅購入でも戸建て住宅のニーズが急速に強まった。

⑤コロナ禍でも予想外に改善した2020年度銀行収益と残された課題

 ▶︎大手行の2020年度当期純利益は前年比+1.5%と3年ぶりの増加となった。

 ▶︎地域金融機関については、地域銀行の当期純利益は前年比+2.1%、信用金庫の当期純利益は前年比+14.0%の増益となった。増益は地域銀行では5年ぶり、信用金庫では6年ぶりだ。

 ▶︎コロナ特需による貸出増加、経費の減少、株式関係損益の改善が増益に貢献した。

【■■】「コロナ特需、住宅」で検索した結果

①「コロナ特需」に沸く住宅業界だが…今後やってくる恐しい悲劇 (既出)

②マンション・住宅「コロナ特需」の現実、「動画」東洋経済オンライン

 2020年4月の緊急事態宣言発令前後、住宅業界では、多くのデベロッパーがモデルルームや仲介店舗の閉鎖を余儀なくされ、現地への内見もはばかられるなど住宅の販売が困難な状況に追い込まれました。

 業界関係者の間では、住宅不況に陥るとの見方が広がりましたが、いまの新築マンション市場はそんな業界の懸念を良い意味で裏切っています。いったい何が起こっているのでしょうか?

 今回は『週刊東洋経済』のバックナンバー、2021年1月16日号「激動 マンション・住宅」よりお届けした「マンション・戸建て『コロナ特需』のカラクリ(2021年1月12日配信)」をもとに、コロナ禍に沸くマンション、戸建て市場の現状について動画にまとめました。

③現在はテレワーク特需だが…コロナ後の住宅市場に危険な“風景”

 東京都心とその周辺では住宅が良く売れている。特に新築の戸建てと中古マンションの動きがいい。湾岸エリアの中古タワマンなどは、売り物件が不足するほどだという。価格も上がり気味ではあるが、上昇幅はそれほどでもない。バブル的な値上がりではないようにうかがえる。

 理由は、購入のほとんどが実需だからだ。「住むため」に買っている人がほとんど、ということである。

 やはり、テレワークのためのスペースを求めての購入が主体となっている。逆に考えれば、テレワークから通常の出勤体制に戻ると、こういった住宅購入のブームは終わるのだろうか。

 先進国の中では最下位水準に甘んじる、わが国のワクチン接種も遅くはあるが、進んではいる。今年の終わりごろまでには、希望者への接種はおおむね完了しそうだ。

 すでに米国や英国では接種率が人口の半数を超えて、「コロナ後」が始まろうとしている。米国では時ならぬ住宅建設ブームとなっているが、コロナ禍が過ぎればそういう動きは収束するかもしれない。

 日本では多くの人がコロナによって住宅購入の時期を早めた。これが今の好調な住宅の売れ行きの中身だと考えれば、それは需要の“先食い”でしかない。必ずや反動がやってくる。需要の急激な減少である…(以下、省略)。

【■■】「コロナ特需、マンション」で検索した結果

①「コロナ特需」に沸く住宅業界だが…今後やってくる恐しい悲劇 (説明済み)

②マンション・住宅「コロナ特需」の現実(説明済み)

③現在はテレワーク特需だが、コロナ後の住宅市場はどうなる(説明済み)

④どうなる不動産「コロナ特需」 格差とデジタルの影響 

 この記事は、『アフターコロナ時代の不動産の公式』という書物の紹介です。
 著者 : 幸田 昌則
 出版 : 日本経済新聞出版
 価格 : 1760 円(税込み)

URL<https://style.nikkei.com/article/DGXZZO69748370X00C21A3000000/>

⑤「まさかのコロナ特需」特集、そして再度の「緊急事態宣言」

 この記事は、『週刊東洋経済2021年1月16日号』に掲載された特集、『アフターコロナ時代の不動産の公式』に関する読後感です。読後感を執筆したのは、私「細野透」でした。

URL <https://news.real-net.jp/pickup/130952>

⑥コロナ禍以降、住宅業界はどのように変化していくのか

 この記事は、『LIFULL HOMES PRESS』に、時事解説として掲載されました。

URL<https://www.homes.co.jp/cont/press/opinion/opinion_00231/>

⑦東京都心とその周辺では住宅が良く売れている

 これは、『ITmedia』 ビジネスオンラインに掲載された、記事「現在はテレワーク特需だが、コロナ後の住宅市場はどうなる」の冒頭の文章です。

URL <https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2106/10/news124.html>

⑧コロナ特需はDXだけじゃない、家電製品や家具/建売住宅まで

 これは、『創業手帳』社のウェブサイトに掲載された、ニュースのタイトルです。

URL<https://sogyotecho.jp/news/news-20200907/>

細野 透(ほその・とおる)

建築&住宅ジャ─ナリスト。建築専門誌『日経ア─キテクチュア』編集長などを経て、2006年からフリ─ランスで活動。

東京大学大学院博士課程(建築学専攻)修了、工学博士、一級建築士。

著書に、『建築批評講座』(共著、日経BP社)、『ありえない家』(日本経済新聞社)、『耐震偽装』(日本経済新聞社)、 『風水の真実』(日本経済新聞出版社)、『東京スカイツリーと東京タワー』(建築資料研究社)、 『巨大地震権威16人の警告』(共著、文春新書)、『謎深き庭 龍安寺石庭』(淡交社)など。


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