大手デベロッパー各社が、分譲マンションの取材機会を設けるのは、平均すると年に数回程度に過ぎない。したがって、ひと月に複数回の取材機会を設ける会社が現れると、マンション事業の「勢い」を感じることになる。

　私の経験では、三井不動産レジデンシャルが２０１７年１１月に、３回の取材機会を設けたのがこれまでの最高記録だった。

　取材対象は「ザ・タワー横浜北仲」（５８階建、総戸数１１７６戸）、「パークシティ武蔵小山　ザ　タワー」（４１階建、総戸数６２８戸）、「パークシティ中央湊　ザ　タワー」（３６階建、総戸数４１６戸）という、ビックプロジェクトである。

　しかし三菱地所レジデンスは２０１９年１月だけで、実に４回もの取材機会を設けた。すなわち最高記録を更新したことになる。

■■■「ザ・パークハウス　本厚木タワー」

［１月１６日（水）に実施］　
「ザ・パークハウス　本厚木タワー」レジデンスギャラリー内覧会
　再開発事業に伴う話題の物件
　建物は２２階建、総戸数１６３戸
　マンションの説明会、モデルルーム見学会

　なおこの内覧会は最新不動産ニュースサイト「R.E.port」に１月１６日、「２０１８年８月下旬にホームページをオープンしてからの反響は１０００件超。同年１２月８日から事前案内会を開始し、３００人超が来場している」と報じられた。

（ザ・パークハウス　本厚木タワー）

■■■「ザ・パークハウス高輪フォート」

［１月１８日（金）に実施］　
　マンションと合同ギャラリーの内覧会
　「ザ・パークハウス高輪フォート」は５階建、総戸数４３戸
　合同ギャラリーの名称は「高輪ゲートウェイ・マンションギャラリー」
　脇英美社長の挨拶、マンションの説明会、モデルルーム見学会

　合同ギャラリーは、三田・高輪エリアの「ザ・パークハウス」の情報を発信するために、新設されたばかりという。

　なお、この内覧会は読売新聞社の「ヨリウリオンライン」（１月２３日）に、「パワーカップルが支える新築マンション市況、分譲価格は１億２０００万円台からと高額だが、問い合わせは多い」と報じられた。

（高輪ゲートウェイ　マンションギャラリー）

（同マンションギャラリー案内図）

■■■「千住ザ・タワー」

［１月２３日（水）に実施］　
「千住ザ・タワー」レジデンスギャラリー内覧会
　再開発事業に伴う話題の物件
　マンションは３０階建、総戸数１８４戸
　マンションの説明会、モデルルーム見学会　

　なお、この内覧会は最新不動産ニュースサイト「R.E.port」に１月２３日、「２０１８年８月下旬の物件ホームページ開設後の反響は３３００件超。同年１２月に事前案内会を開始しており、６００件超の来場者を得ている」と報じられた。

（千住ザ・タワーのエントランス）

■■■「ザ・パークハウス百道」

［１月３０日（水）に実施］　
「ザ・パークハウス百道」レジデンスギャラリー内覧会
　マンションは１２階建２棟、総戸数２３１戸
　マンションの説明会、モデルルーム見学会　

　なお「ザ・パークハウス百道」は「藤崎公団住宅（１１２戸）」を建て替えたプロジェクトである。三菱地所レジデンスは、本物件のレジデンスギャラリーに、複数名が同時に体験できるＶＲサービスを、不動産業界で初めて導入した。

（ザ・パークハウス百道）

■■■三菱地所広報部と三菱地所レジ広報グループの協同

　三菱地所レジデンスの広報活動は、同社の経営企画部・企画広報グループが単独で行うケースと、三菱地所広報部と協同して行うケースに分かれている。

　三菱地所は２０１８年には、「プレスリリース」を１４３本掲載し、そのうち「新築分譲マンション」に関するものは８本だけだった。

　その一方、三菱地所レジデンスは２０１８年に、「プレスリリース」を３５本掲載し、そのうち「新築分譲マンション」に関するものは３４本だった。

　すなわち、新築マンションに関する「プレスリリース」は、ほぼ全て三菱地所レジデンスが作成するようになっている。

　ただし、マンションギャラリー内覧会の案内や、取材現場での対応を行うのは三菱地所広報部のスタッフである。そのような状態で月に４回も取材機会を設けるのだから、「両者（三菱地所広報部と三菱地所レジデンス企画広報グループ）は上手に役割分担しているなぁ」と感じる。