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スペシャリストの眼

「斜め45度」の視点

2015年8月18日

第185回京都のマンションを京都と東京で同時販売

 米国の富裕層に支持される旅行雑誌「トラベル・アンド・レジャー」が、読者投票によって世界の人気都市を決める2015年「ワールドベストシティ」ランキングにおいて、京都市は2年連続で栄えある1位に選ばれた。

 京都は日本の都市としては初めて、2012年に同ランキングで9位にランクされてベスト10入りした。それ以後、2013年には5位、2014年には1位とトントン拍子である。

 また観光庁が作成した、2014年1月~12月期の都道府県別シティホテル客室稼働率ランキングでは、1位が大阪府の約86パーセント、2位が東京都の約83パーセント、3位が京都府の約82パーセントという順番だった。

 このような観光都市・京都の人気を見込んで、京都で販売されるマンションを首都圏でも積極的に販売しようとする試みが広がっている。

 リクルートが発行するマンション情報誌『SUUMO新築マンション・首都圏版』6月30日号は、編集記事として「人生にもうひとつの愉しみを─2軒目は京都という選択」を掲載。合わせて広告特集として16物件の広告を集稿した。

 エスリード四条大宮、ジオ京都嵐山、ジオ京都嵯峨嵐山、クレヴィア京都烏丸五条、クレヴィア京都御所南、グランレ・ジェイド京都河原町、ザ京都レジデンス岡崎、ザ京都レジデンス御所西乾御門、ジ・アーバネックス京都河原町プレイズ、ジ・アーバネックス京都東山、パラドール嵯峨嵐山レジデンス彩月花、プリオーレ京都三条高倉、プレイズ御所南、リソシエ京都河原町エクス、ローレルコート京都下鴨。

 阪急不動産のジオ、伊藤忠都市開発のクレヴィア、近鉄不動産のローレルコートという3つのブランド以外には、首都圏の人間には余りなじみのないブランドがならんでいる。

 この16物件のうち、京都・大阪・京都の3都市で事前案内会を行うなど最も積極的な販売活動を続けているのが、阪急不動産の「ジオ京都嵐山」(25戸)、「ジオ京都嵯峨嵐山」(32戸)の2物件になる。

 ジオ京都嵐山は阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」から徒歩2分で、桂川にかかる渡月橋までは徒歩数分。またジオ京都嵯峨嵐山は京福電鉄嵐山本線「嵐電嵯峨駅」から徒歩2分で、古刹として名高い天龍寺へも徒歩2分。第1期販売は9月上旬を予定する。

 現地を取材していて、「このマンションを購入できれば、確かに人生にもうひとつの愉しみを持てる」と実感した。

 「ジオ京都嵐山」の外観パース。

 「ジオ京都嵯峨嵐山」の外観パース。

細野 透(ほその・とおる)

建築&住宅ジャーナリスト。建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長などを経て、2006年からフリージャーナリストとして活動。  東京大学大学院博士課程(建築学専攻)修了、工学博士、一級建築士。日本建築学会・編集委員会顧問。 ブログ『建築雑誌オールレビュー』を主宰。日経産業新聞『目利きが斬る・住宅欄』に寄稿。  著書に、『建築批評講座』(共著、日経BP社)、『建築家という生き方』(共著、日経BP社)、 『ありえない家』(日本経済新聞社)、『建築産業再生のためのマネジメント講座』(共著、早稲田大学出版部) 、 『耐震偽装』(日本経済新聞社)、『風水の真実』(日本経済新聞出版社)ほかがある。


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