三菱地所レジデンス、相鉄不動産、丸紅の３社は、「ザ・パークハウス西新宿タワー６０」の第１期販売（３２５戸）を２月下旬に実施。最多価格帯６１００万円台、平均倍率２.２倍、最高倍率１４倍で即日完売した。階数は６０階。高さ２０８.９７ｍという数字は、マンションでは国内２位、都内１位である。

　東京都新宿区の大型タワーマンションとしては、２０１３年９月に実施された「Ｔｏｍｉｈｉｓａ　Ｃｒｏｓｓコンフォートタワー」の第１期販売（４８２戸）で、最多価格帯６５００万円、平均１.６倍、最高８倍という数字が出ている。

　両者を比較すると、平均倍率２.２倍および最高倍率１４倍ともに、「西新宿タワー６０」の方が高くなっている。これは、「Ｔｏｍｉｈｉｓａ　タワー」の最多価格帯６５００万円に対して、「西新宿タワー６０」が最多価格帯６１００万円台と、約４００万円安かった効果と推測される。

　そして「陰の主役」は、ラッキーナンバーを三つ重ねた、７７７という数かもしれない。

　　総戸数９５４戸─事業協力者住戸１７７戸＝分譲戸数７７７戸

　この７７７戸という数字の決め方について三菱地所の広報室に聞くと、次のような回答を得た。「初めから数字ありき、ということではない。総戸数を何戸にするか調整していた最後に近い段階で、総戸数が９５４戸になると分譲戸数が７７７戸になることに気がついた。そのため最終的に微調整して、縁起のいいスリーセブンにした」。

　「西新宿タワー６０」（完成予想写真の中央）の第１期販売内容を詳しく見ていく。

　【第１期販売３２５戸】

　申込登録総数─７１３件、最高１４倍、平均２.１９倍

　販売価格─３１９８万円～３億５０００万円

　最多価格帯─６１００万円台（２４戸）

　住戸専有面積─３３.９０～１５６.９９平米

　【申込登録者の属性】

　年齢─４０歳代（２５％）、５０歳代（２５％）

　家族数─最多は２人家族（３６.４％）

　居住地─新宿区（１９.４％）、その他２３区が中心

　参考のため「Ｔｏｍｉｈｉｓａタワー」（地上５５階建、総戸数１０９３戸）の第１期販売内容も示す。

　【第１期販売販売４８２戸】

　申込登録総数─７６９件、最高８倍、平均１.６倍　

　販売価格─３１９７万円～１億７０５６万円

　最多価格帯─６５００万円（３７戸）

　専有面積─３６.２２～１２０.６５平方メートル　

　【申込登録者の属性】

　年齢─４０歳台２２％、５０歳台２６％、６０歳以上２２％

　家族数─平均２.３人　

　職業─会社員４６％、役員・オーナー１９％、医師１０％　

　居住地─新宿区２０％、港区５％、その他２３区４２％　

　「西新宿タワー６０」および「Ｔｏｍｉｈｉｓａタワー」ともに、申込登録者の属性がかなり似かよっている。