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2016年8月30日

第221回大成有楽不動産が小学館の女性3誌とコラボ

 大成有楽不動産は、小学館が発行する『Oggi』『AneCan』『美的』の女性3誌とコラボレーションした新築分譲マンション、「オーベルグランディオ三郷中央」の第1期販売を8月下旬に予定する。

 これは小学館の女性インサイト研究所が、3誌の読者へのアンケートを基に、オープンブックラウンジ、キッズルーム、フレックスルーム、ゲストルーム、住戸の収納スペースをプロデュースしたもの。

 「いまどきのライフスタイル」を想定し、楽しい生活シーンに合わせた「女性ならではの細やかな気遣い」を施したオリジナルの空間を提供する。

 【オープンブックラウンジ、キッズルーム、フレックスルーム】

 「日本一の読書のまち」を宣言する三郷市にふさわしい、落ち着いて読書が楽しめる空間にするため、ニューヨークのブルックリン風の「オープンブックラウンジ」を採用。また「キッズルーム」には、隣接してベビーカー置き場と多目的トイレを設置する。

 オープンブックラウンジ

 キッズルーム

 【ゲストルーム】

 テーマは「女子会、ママ会、インスタ映え」。ホームパーティーを行うとき、簡単に装飾ができるフックを壁に設置し、自分好みのデコレーションを可能にした。

 ゲストルーム

 【住戸の収納スペース】

 テーマは「家族が集まる場所だから、忙しくてもきれいを保てる空間」。オーベルオリジナル商品の全ライン、すなわち「オレンジ収納(マルチシューズシェルフ=玄関収納、マルチシェアストレージ=共用収納、マルチクローゼット=洋室収納)」「オレンジキッチン」「オレンジドレッサー」を標準採用する。ほかに有料オプションとして「美的ワゴン」を用意する。

 マンションギャラリーのオープンに先駆け、7月9日には、大勢の読者モデルを招いて、オープニングイベントを開催した。『AneCan』専属モデルの有村実樹さんによるトークショーを交えた、華やかなパーティになったという。

 小学館女性インサイト研究所は、「女性が今、世の中に何を求め、何を感じ、どう行動しているのか?」、を掘り下げることを目的に設立。女性8誌の編集長が主任研究員を務め、研究内容はレポートという形で発表し、女性向けニュースサイト「Woman Insight」も運営する。また各種の事業に、ビジネスパートナーとして協力してきた。

 女性の視点をここまで打ち出したファミリーマンションは珍しい。ただしマンションの外観は、いかにも長谷工コーポーレーション的なデザインにとどまるのが惜しい。

 外観

 【オーベルグランディオ三郷中央】

 所在地─埼玉県三郷市中央5丁目

 交通─つくばエクスプレス「三郷中央」駅徒歩10分 

 総戸数─252戸

 敷地面積─約1万2316平方メートル

 構造・規模─鉄筋コンクリート造・地上11階建

 専有面積─66.84~86.72平方メートル

 間取り─3LDK~4LDK

 駐車場台数─205台(平置式)

 竣工時期─平成30年2月上旬予定

 入居時期─平成30年3月下旬予定

 売主─大成有楽不動産 

 設計・施工─長谷工コーポレーション

 販売予定時期─平成28年8月下旬予定

細野 透(ほその・とおる)

建築&住宅ジャーナリスト。建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長などを経て、2006年からフリージャーナリストとして活動。  東京大学大学院博士課程(建築学専攻)修了、工学博士、一級建築士。日本建築学会・編集委員会顧問。 ブログ『建築雑誌オールレビュー』を主宰。日経産業新聞『目利きが斬る・住宅欄』に寄稿。  著書に、『建築批評講座』(共著、日経BP社)、『建築家という生き方』(共著、日経BP社)、 『ありえない家』(日本経済新聞社)、『建築産業再生のためのマネジメント講座』(共著、早稲田大学出版部) 、 『耐震偽装』(日本経済新聞社)、『風水の真実』(日本経済新聞出版社)ほかがある。


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