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2013年3月19日

第98回春のペア作戦第3弾─三菱地所レジデンスが「グラン」を連続投入

 三菱地所レジデンスが、2月下旬に、記者発表会を開催。都心のフラッグシップ物件、「ザ・パークハウス グラン」の第一弾プロジェクトとして、「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」「ザ・パークハウス グラン 三番町」を販売すると発表した。

 1回の記者発表会で、2物件を同時に発表するケースは、極めて珍しい。

 同社はマンション・ブランドを「ザ・パークハウス」で統一。ほかに、コンパクトマンションに関しては、「ザ・パークハウス アーバンス」をブランド名としていた。さらに、今回、都心のフラッグシップ物件のブランド名を、「ザ・パークハウス グラン」に決定した。

 「グラン」の特徴は、都心の希少な立地に、価格が1億円レベルになる最高水準・最高品質の住まいと、最高水準の暮らしのサポートを提供。市場における競争力の強化を狙った。

 「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」の所在地は、東京都港区南青山7丁目。建物は地上7階、地下1階で、総戸数は86戸。専有面積は約79~164平方メートルで、3月下旬から販売を開始する。価格は全戸が1億円を超える見込み。

 敷地形状を生かして、平均100平方メートル超というゆとりある間取り、1邸1基感覚のエレべーター、雁行させた両面開口プランなどを実現させた。

 このうち、最大の売りが、「1邸1基感覚のエレべーター」である。駅のホームなどに、正面から乗り込んで、裏口で降りる方式のエレベーターが設置してあるが、それと同じような方式になる。現在、特許を出願中とのこと。

 次に、「ザ・パークハウス グラン 三番町」の所在地は、東京都千代田区三番町。建物は地上15階、地下1階で、総戸数は148戸。専有面積は約61~135平方メートルで、6月中旬から販売を開始する。こちらも価格は全戸が1億円を超える見込み。

 皇居を臨む稀少立地に誕生。免震構造を採用して、安心感を高めるとともに、 梁背を抑えて、ハイサッシュによる広がりを実現させた。


 1邸1基感覚のエレべーター

細野 透(ほその・とおる)

建築&住宅ジャーナリスト。建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長などを経て、2006年からフリージャーナリストとして活動。  東京大学大学院博士課程(建築学専攻)修了、工学博士、一級建築士。日本建築学会・編集委員会顧問。 ブログ『建築雑誌オールレビュー』を主宰。日経産業新聞『目利きが斬る・住宅欄』に寄稿。  著書に、『建築批評講座』(共著、日経BP社)、『建築家という生き方』(共著、日経BP社)、 『ありえない家』(日本経済新聞社)、『建築産業再生のためのマネジメント講座』(共著、早稲田大学出版部) 、 『耐震偽装』(日本経済新聞社)、『風水の真実』(日本経済新聞出版社)ほかがある。


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